ショップごとの損益計算                

               

By佐藤 大介

2014年 12月 28日 , ,                                

いつも勉強させて頂き、ありがとうございます。

私はAmazon販売で月商130万円前後まで来ました。
入金された金額を仕入れに回す流れで半年続いているので儲かっているのだとは思いますが、
経理データは他の売り上げと合算しているので中国輸入ビジネスの利益金額がハッキリと判りません。

佐藤先生はどのように管理されていたのでしょうか、ぜひご教授をお願いしたします。

(ペンネーム:河さん)

私も、最初のうちは会計の知識がありませんでしたので、
弥生会計を買ってきて、お金の流れをベースに記帳していました。

・入金されたら、売上
・振り込みしたら、仕入や経費計上

具体例を出せば、

1.今月は商品・国際送料で代行業者に50万円振り込んだ
→ 仕入高「50万円」

2.今月は、Amazonから110万円の振込があった
→売上高「110万円」

3.輸入通関時に消費税・関税で7万円支払った
→経費(租税公課)で「7万円」

4.Amazonへの納品やその他の消耗資材などで、2万円使った
→経費(送料、消耗品)で「2万円」

上記の場合、
売上110万円-仕入50万円-経費9万円=「51万円」
となり、利益は51万円ですね。

こういう計算をしている方は多いと思います。

実は、大きな間違いです。
少々込み入った話になりますので、ゆっくり考えながら読んでいただきたいのですが、
まずAmazonから入金されたお金は、
売上から販売手数料やFBA手数料、月額4,900円の登録料が引かれたものです。

だから売上としてはAmazonで販売された金額を計上し、
別途で販売手数料、FBA手数料などを経費計上しなければなりません。
例として、売上高が180万円・Amazon手数料が70万円、という形です。
また、仕入高は50万円ではありません。
仕入高として計上して良いのは、「売上高を得るために使った在庫」のみです。

そうでなければ、例えば前月に100万円仕入れて、今月は仕入れなかった場合、
売上高が同じでも、利益が100万円違ってしまいますよね。

これでは儲かっているのかどうか、正しく知ることが出来ません。
ここで大切な考え方が「在庫高」という考え方です。

50万円仕入れて消費税関税で7万円支払った場合、
銀行口座や金庫からは57万円減りましたが、
代わりに商品が57万円分増えるのです。

月初(前月末)の在庫高が100万円(仕入金額100万円分の商品がある)だった場合で、
50万円の商品を仕入れ(+関税消費税で7万円)、
月末の在庫高を見たら87万円だったとしましょう。

「売上高を得るために使った在庫」は、
「月初在庫金額+当月仕入金額-月末在庫金額」で計算できますので、
当てはめると「100万円+57万円-87万円=70万円」です。

つまり、売上高180万円を得るために使った在庫は、70万円ということになりますね。
最初の例に当てはめると、
売上180万円-仕入70万円-経費(Amazon)70万円-経費(その他)2万円=「31万円」となり、
純利益は31万円ということを知ることが出来ますね。
なお在庫高の出し方は、
Excel等でSKU毎の標準仕入金額を入力しておき、
Amazonや倉庫から在庫数をCSV等で書き出すことで計算できます。

標準仕入金額x個数=その商品の在庫高 ですよね。
それを全商品足せば、在庫高は算出できます。
色々と解説すると長くなるのですが、
まとめますと
「在庫高を正しく把握すること」が大切ということですね。

※イーウーパスポートの会員さんには、
 こういったExcel資料を定期的に配布しています。

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