中国企業との取引で重要な「現地・現物・現ナマ」                

               

By佐藤 大介

2015年 1月 10日 , , , , ,                                

お世話になります。

先日、中国の工場(商品のメーカー元?)とOEMの話を進めていたのですが、契約寸前で断られてしまいました。
理由が日本に出したことがない、年末で忙しいとのことでした。

それまでスムーズに話が進んでいて突然だったので驚いたのですが、何とか扱いたい商品なのでOEMの契約をしたいです。

この状況から契約にもっていける可能性はあるでしょうか?

もしあるとしたら、どのような方法でしょうか?

(ペンネーム:ヤマトさん)

あくまで一般論というか私の経験則ですが、
先方が理由として挙げた

1.日本に出したことがない
2.年末で忙しい

という2点の理由は、
翻訳すると「面倒くさい」という意味であることが多いです。

中国の工場は、コンテナ単位の仕事を基準に考えています。
ただし一昨年後半あたりから中国は景気が悪くなっていて、
「最初は小さな単位でも請け負い、大きな仕事につなげていこう」と考える工場は増えています。

ところが、
仕様を決めていく過程で「そこまで細かいこと言うのなら、そこまでの品質には責任持てない」と担当者レベルでは感じるものです。

彼らは雇われの身。
余計な仕事を増やしたくないのは、万国共通です。

こうした場合、
やはり「経営者同士」のダイレクトな人間関係がモノをいいます。

輸入にかぎらず、中国ビジネスでは「現場、現物、現ナマ」が重要です。
私は今でも、社員には常々「3つのゲン(現)は問題ないか」と確認しています。

新しい仕事に取り組むときには、
まず「現場に行き、ラオバン(社長)と飯を食う」
次に「食事の後か、あるいは翌日に工場に行き、商品の品質を確認する」
そして「注文時には、まずキャッシュ(銀行振込)で3割、支払う」

このどれが欠けても、ダメです。

私がイーウー買い付けツアーをやっているのも、
私の会社(イーウーパスポート)の利用者を増やしたいのではなく、
これを実践している人が成功しているからです。
上記のメッセージのみですとヤマトさんの詳しい現状は分かりませんが、
まだ工場に行ったことがないとすれば、
一度訪問することをお薦めします。

日本から行って会うだけで、
向こうにとって、ヤマトさんの優先順位が上がります。

 

その際は、
「いかに御社の商品が素晴らしいか」を情熱を持って話し、
「日本では苦戦するかもしれないが、私(ヤマトさん)なら売ることができる」と説くことです。

何としてでもOEMしたい・・・というその商品、
きっと素晴らしい商品だと思いますし、それだけ熱意があれば売れるでしょう。

ぜひ「3現」を基に再チャレンジしてみてください。

 

なお
「3現」と言いましたが、イーウーパスポートの会員さんの場合、
現地に来なくても、当社の担当社員がこれらの代行をします。

単なる買付代行ではないのが、イーウーパスポートです。
イーウー以外でも、深セン、広州、武漢、重慶、どこでも出張ります。
まぁイーウー以外だと、ほぼ広州か武漢ですが・・・

※恐縮ですが、現在のところ新規会員は募集しておりませんのでその点はご了承ください。

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